「あーッ、暑い~ッ。
プールか海に入りたい~。
あ、美織!!
夏休み絶対プールか海、行こうねッ!!」
「はいはい。」
昼休み。
扇風機の音がうるさく鳴り響く
教室で、
私と真美は完全に
夏の暑さにやられていた。
「夏休みまであと1週間かあ。
それまで何も
楽しいことなんかないよね。」
真美は泣きそうな顔をして
机に伏せている。
彼女は暇な時間が許せないらしい。
「休みに入ったら、
お祭もあるし、オープンキャンパスもあるし、
えーと・・・」
「プール!海!!」
「そうそう、。
今は我慢のときなんだよ。」
私の言葉がトドメを
さしたのか、
真美は「うぅ~ッ。」と
顔を机に埋めた。

