私の言葉によって、
その場に静かな空気が流れた。
「そ、そうよ。
だからこうしてみんなと
あなたを…。」
「それは、間違ってるんじゃ
ないかな?」
いつの間にかみんなが
黙って、
私と櫻井さんを見守っていた。
「好きならそのこと
桜木に伝えればいいじゃん、。」
「そ、そんなの
できるわけないっ!!
桜木君は学校の王子で、
だから桜木君はみんなのもので…。」
なんだか、私をみてる
みたいだ。
あんなの相手に
自信をもって気持ちを伝える
なんてできないって。
諦めて、。
でも…
「桜木は“もの”じゃない。
確かに桜木は学校の王子
みたいなのかもしれないよ。
でも、そんな建前だけ見て
諦めて、
みんなのものだって共有して。
それって桜木が好きだって
言うのかな?」
「それは…。」
「大体、あんなの
全然王子じゃないって。
クールっていうより
ただの無愛想だし、
人のことすぐ馬鹿にするし。」
っと…。
やばっ、言いすぎた。

