「抵抗しなよっ、ほらっ。」


櫻井さんは私の背中を
踏んづけた。

「桜木君との同居やめるって
言いなよっ。」

さらに櫻井さんは
背中を蹴り続けたけど、
私は何も抵抗しなかった。


「な、なんで何も
し返さないのよっ……。
さ、佐々木さんが悪いんだから。
桜木君はみんなのものなのにっ!!」


一瞬、櫻井さんは
悲しい表情をみせた。
それは、きっと、


「…櫻井さんは、
桜木のことが、大好きなんだ?」