流れてゆく景色を ボーっと見ていると、 あっという間に校門が見えてきた。 「あ、ねえ桜木!! ここで降ろして!!」 私は彼の背中をトントン 叩いて言った。 「はあ?何でだよ。」 「このまま二人で学校に入ったら 誰かに見られるかもしれないじゃんっ。 だから、私はここまででいいよ。 多分、間に合う。」 そう、。 まず私と桜木が一緒にいること自体 考えられないことなんだ。 同居のことを隠すためにも、 これからも学校では 避けたほうがいい。