走ってきたのは、
おっとりした、
真美とはまた別の
可愛さのある櫻井さんだった。
「…なんか私、
邪魔しちゃった?」
「「いやっ、全然っ‼」」
私と桜木の声がハモった。
それを見て櫻井さんは、
フフフッと可愛く
微笑んだ。
「あのね、
私と佐々木さん
同じムカデ競争に出るでしょ?
もう入場門で並び始めてるから
呼びにきたの。」
「そ、そっか。
ありがとう、わざわざっ。」
「じゃ、急ごうっ。
もうみんな結構揃ってるから。」
ぐいっと櫻井さんに
左腕を引っ張られた。
そのとき、初めて
いつの間にか桜木が
腕を離していたことに気づいた。

