「分かってるし!
桜木のバーカッ‼」

「はいはい。」


後ろを見ずに
テキトーに私に手を振る
桜木。


そのとき、
桜木が顔を赤くしていた
なんて、
私は気づくはずもなく。


部屋を出て行く桜木の
背中を見届けていた。