「えっ、や、やだよ・・・!!」
自転車に二人乗りとか
なんか・・・カップルみたいじゃん。
しかも、
もし誰かに見られたりしたら・・・
桜木はともかく
私は全学年の女子を敵に回してしまう。
そんなの悲惨すぎる、。
でも、私の担任
遅刻とかすると凄く怒るんだよね・・・
あぁーもう、どうしよう・・・
「嫌ならいいけど。
じゃあのんびり歩いてくれば?」
桜木はいたずらに笑うと、
前を向いて自転車を漕ぎ出した。
「ええッ!?
・・・ちょ、ちょっと~・・。」
時計はもうすでに
25分を指していた。
・・・仕方がない。

