「あら、二人揃って寝坊?
 仲がいいのねぇ。」


「「え、寝坊・・・?」」


洗面所に顔を覗かせた
お母さんは
私たちを見てニコッと笑った。


まさか・・・


慌ててケータイを開き、
時間を確認。



「・・・やばいッ、遅刻する!!」

「え、佐々木。今何時?」


「8時15分・・・。」

「・・・最悪。」



私の学校は
8時40分に始業のチャイムが鳴る。
その5分前には
もうHRが始まるのだ。




私たちは急いで
制服に着替えた。