「っし、行くかっ‼」


桜木がそう言って
ペダルを漕いだのと同時に、
二人の身体が
少し揺れた。
その反動で、思わず
桜木の背中に抱きついて
しまった。



「っ…‼///
ご、ごめんっ。」


慌てて手を離す私。


でも、私の身体が
グラグラ揺れて、
また反射的に背中に
抱きついてしまった。