私がしつこく、 桜木に問い詰めると 桜木は少し不満げな表情をして 振り返った。 「…何舞い上がってんの? おでこにキスぐらいで。」 「は、はぁ?意味わかんないし‼ 舞い上がってなんかないよっ‼」 「うるせーよっ、 そんな大声出さなくても 聞こえてるし。」 桜木は左の耳を押さえながら、 眉間にしわをよせた。