「…怒ってるよ‼」 突然の私の大きな声に 駅にいたみんな、 驚いた顔をして私を見た。 奏多も目を丸くして ただただ私を見つめている。 「そうやっていつも、 肝心なこと言わないんだもん。 そして離れて行っちゃうし… 私が寂しい想いしてないとでも 思ってた?」 「美織……。」 奏多の目が 悲しそうになった。