駅は人が少ないのか、
いつもより静かだった。

桜木に自転車で送ってもらい、
なんとか奏多の乗る
電車の時刻には間に合った。


…でも、奏多はいない。



後ろを振り返ると
少し遠いところで、
桜木がしんどそうに自転車に
乗って私を待っていた。

いないとか、
言いにくいなあ、。