その沈黙が嫌で、 私は間を埋めるように テーブルに立てかけてある メニューに目をやると……。 「やっぱり美織は、 素直じゃないねっ。」 「…えっ?」 顔を上げると 真美が苦笑いして私を見ていた。 「美織、中学の時も そうだったでしよ? 奏多君に怒っただけで、 なんで怒ったか言わなかった。 …寂しかったんでしょ?」