「でさ、実は俺 明日からまた寮に戻ることに なったんだ。」 「えっ、もう⁉」 私はまた大きい声で 聞き返してしまった。 その様子を、 会話の聞こえていない真美は 不思議そうに見ている。 「こっちの高校らと 練習試合があったから、 こっちに戻ってきてただけでさ。 大会も近いし、今より忙しくなる。」 「…そう、なんだ。」 突然のことで、 頭の中が整理できない。 だから私はそう 応えることしかできなかった。