「えっ、奏多?」 思わず聞き返す。 海に行った以来、 会話もしていなかったし 家にも来なかったから てっきり怒っているのかと思ってた。 「お、俺だけど? どうかしたか?」 「だって、最近 全然連絡とってなかったし。 家にも来なかったし。 海でもなんか気まずかったし…。 怒ってるのかなって思ってたから。」 私がそう言うと、 返ってきたのは奏多の明るい声だった。 「あぁーゴメンっゴメンっ‼ 最近部活が忙しかったから。 美織に怒ってなんかねーよ。 こめんな?心配かけて。」