「ってかさー、
 真美ちゃんはさておき、
 桜木まで逆ナンされるって
 なんなの?」


「・・・知らないし。」



「しかも
 あんだけ女に囲まれて
 笑顔一つ見せないのが
 余計腹立つよなーッ。」



奏多がそう言って
見つめる先には、
女の子達に囲まれている
桜木がいた。


クラスの皆と
花火をしたあの日、
真美と一緒に遠くから
見つめた
あの時と同じ桜木だ。