「真美ちゃん、 お願い許してやって!! 俺が口滑らしたのが 一番悪いんだしさっ。」 奏多も一緒に 頭を下げた。 「・・・なんで、 今まで黙ってたの?」 「そ、それは・・・。」 チリン、チリンと 今の状況には相応しくない、 涼しげな風鈴の音色が 響いた。 重苦しい空気は 風鈴ではかき消すことが できなかったみたい。 ところが・・・