「・・・奏多? 何してんの?」 カキ氷を右手に 持ったまま、 私を見下ろしている奏多。 眉間に少し しわをよせていて・・・ なんか怒ってる? 「美織、次 たこ焼き買いに行くぞっ。」 「は、はぁ!? 今カキ氷食べてんじゃんっ。 ってか、海全然入ってな・・・」 「いいからっ。」 そう言って奏多は 私の右手をぐいッと引っ張って、 私を立ち上がらせた。 ・・・やっぱり奏多、 男の子になっちゃった。 引っ張られたときの 力の強さでそう感じた。