「何してんの?」 桜木君はいつの間にか 部屋のドアのところに立っていた。 スラッとした 長い足に目がいく。 高い鼻、 切れ長な目。 綺麗な黒髪。 ホント、 雑誌から出てきた モデルみたいだ。 そして、 学校の王子。 そんな彼が今、 私の部屋のドアノブを 握って 私を待っている。 しかも今から 彼と、私と、お母さんと 食卓を囲むのだ。 ・・・やっぱり、 同居なんて信じられない。