「新名くんと何話してたの?」
「ひみつー」
「そんな楽しそうな顔しちゃって」
「え、してないしてない!」
「どんだけあの熱い日差しを受けながらあたしが待ってたと思うの?」
「だから…ごめんって本当」
「嫌だ」
駄目だこりゃ。
あたしはサッカーボールを美希目掛けて投げた。
逆ギレってやつだ。
「ちょっ!かなーっ危ないでしょ!!」
「うっさい馬鹿」
「思いっきり逆ギレだね」
あたし達はそれからずっとボールとを投げては逃げて投げて逃げてをずっと繰り返してた。
先生は呆れて何も言わなかった。
その日の放課後。
あたし達は仲良くクレープを食べながら帰った。
