「でも、水着ガールってアレでしょ?めんどくさっ。」


「その水着ガール、今年は1人だから。まず1つ目。」


「ってことはあたしけっこう重要?」


「だよん。あとはぼくたちががんばるだけだよん。」


「よしっ!姫を守りきるぞ。」


みんなが張り切っているそばで


「いいんですか?理事長。」


「何がです?」


「もう1つ言わなくて。」


「大丈夫よ、水月くん。あとは彼らがどうにかするわ。」


「無理しなきゃいいけどな。」

水月の不安は消えなかった。


     ****


次の日。


市営プールの更衣室で


「ねぇ、ちょっとヤバイでしょ。この格好。」


「しょうがないじゃん。マーメイドなんだから。」


「歩けないよ?」