財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~

「つべこべ言わない。自分が悪いんだろ?」


「そういえば、あの人たちは?」


「なんか旅に出るとか言って出かけた。」


水月は救急箱を片付けながらそう言った。


「あの人たちには言わないでね。」


「はいよ。それより、着替えてこい。染みになる。」


「やっば。忘れてた…。」


バタバタと美利亜は2階へ走っていった。


「そういえば、水月さん、あの人たちって誰ですか?」


「あぁ、親。正確には叔父さんと叔母さんだけど。」


「えっ?」


「交通事故で死んだから引き取られたってわけ。あいつの前では言うなよ。」


「なん。」


愛梨栖が言いかけたとき、ガチャと玄関の開く音がした。


「ただいま。あら?水月くん、お客さん?」


そう言って入ってきたのは女性、水月と美利亜の叔母さんだった。


「そう。俺の友達。」


「夜分にすみません。」


優は頭を下げつつ、他の3人に目で話を合わせろと訴えた。


3人は僅かにうなずいた。