2人が美利亜めがけて木刀を振り下ろした。


が、美利亜の後ろから出てきた2人に止められた。


「すっ優くん!と龍!」


「間に合ったみたいだね。」


さらに2人出てきた。


「愛梨栖!廉くん!」


「ねぇ、桜支援団、覚悟はできてるよね?」


愛梨栖は満面の笑みで桜支援団を見た。


「なんのことかしら?」


「自覚、ないの?あんたらの頭の中、おがくずでも詰まってる?」


「いや、おがくずどころか空っぽなんじゃねぇの?」


「そんなことおっしゃらないで。」


「私たちは目障りなものを排除して龍様たちを救おうと思ったんですの。」


「うち、まさかのもの扱い?」


そんな美利亜の疑問を無視して桜支援団は言い訳を続ける。


「知ってる?桜支援団の掟。」


「あなた方の周りをうろつく暗い仔は排除!抜け駆け禁止!喧嘩上等!」


「ふーん。で?」


「だから私たちはその子を排除するの。」


「暗いし、超迷惑だから。」


「ねぇ、ホントはあなたも排除しちゃいたいの。愛梨栖ちゃん。」


「確かに人気はあるけど、龍様たちのそばにいて自分もちやほやされたいだけでしょ。」


「いわゆる男好きってやつ?」


「それにナルシストだったりして~。」