「郁、これは命令よ。うちの真雷刀、持ってるでしょ?渡して。そしたら暉のところに行くわよ。」


「承知しました。」


郁はそういうと美利亜に真雷刀を渡した。


そして美利亜を車いすに乗せ、押して出ていこうとした。


「待つのじゃ。」


瑚と涼が美利亜の前に跪いた。


「我々もご一緒に・・・」


涼の言葉を美利亜は遮った。


「ダメ。2人は龍たちを安全な場所に移動させて。そして守って。」


「御意。」


美利亜の有無言わせない声に涼と瑚は従うしかなかった。


郁は今度こそ美利亜の車いすを押して足早に出た。


あちこちで窓ガラスが割れ、先生たちの声が響いていた。


美利亜と郁は聖夜に修復の手配をして生徒会室に向かった。


生徒会室に着くと暉は入口のそばでかなり傷を負いながらも朔たち、スター5を相手していた。