「知りたかったんだよん。」


廉は笑顔で言った。


聖夜はため息をつくと


「おいおい教えようと思ったけどいっか。」


そう言って腕を組んだ。


「やった!」


「まず、3人の身体能力の高さだが、ホントだ。ビルの3階までなら来れるぞ。」


聖夜は窓の外を見ながら続けた。


「特に玲は凹凸さえあればどこまでも登れる。実際、あんなとこに座ってるしな。」


聖夜は窓の外、向かいのビルのスクリーンを指差した。


そこにはスクリーンの上に座ってる玲がいた。


「うわぁ!いいなぁ…。」


美利亜が羨ましそうに見てる横で廉は開いた口が塞がらない状態だった。


そんなこともお構い無しに聖夜は続けた。


「次。人格の入れ替わりだけど、父さんだ。」