「あ~あ、動いちゃったね。」


ドスッ。


朔はそのままナイフを突き刺して抜いた。


「これはきみたちがした罪だよ。」


「最初から殺されてることぐらいわかってる。ぼくはお前らを許さないからな。」


そう言って聖夜は窓から飛び降りた。


     ****


「と言うことだ。覚えてないのか?水月。」


「今思い出した。取り乱してごめんなさい。」


水月は聖夜に謝ると朔たちのほうを向き、


「戸籍上も姓は真目だから。」


そう言った。


「そうだな。でも、戸籍なんて関係ないね。こっちで生まれたからにはこっちの人間だ。」


「朔さん。」


美利亜は朔を見ると満面の笑みで


「うちは真目家の人間だから。お引き取りください。」


そう言った。


朔は舌打ちすると


「絶対、手に入れてみせるからな。」


そう言って4人は去っていった。