「じゃあ。」


聖夜は1歩踏み出すと


「今の間は何かな?それとなんで立たない?」


そう言った。


美利亜は答えなかった。


代わりにナイフを取り出すと自分の首に当てた。


「おい、美利亜。いい加減にしろ。」


玲は殺気だって言った。


「何よ。お兄ちゃんなんかうちに隠し事いっぱいしてたくせにっ!」


「なんでそんなこと知ってんだよ。」


玲は眉間にしわを寄せた。


「はじっ。」


美利亜は言いかけて息をのんだ。


「自滅してんじゃねぇか。」


玲は呆れたように言った。


「してない!とにかく、出ていって!」


美利亜はそう叫んだ。


そして美利亜はナイフを強く押し付けすぎたため、血が流れ始めた。