「えっ?」


「もう二度とうちに関わらないで。」


美利亜は声の限り叫んだ。


龍はそんなことお構い無しに


「帰るぞ。姫がいないと昴に報告できないだろう?」


そう言った。


「聞いてた?関わらないでって言ったの。」


美利亜は言い終わるのと同時に銃を取り出し、聖夜たちに向けた。


「なんのつもりだ、美利亜。」


玲は苛立ちを押さえた声で言った。


「うちは帰らない。一生ここで過ごす。だから帰って。うちの決意はかたいんだから。」


「アホか。学校、どうすんだよ。」


「行かない。」


美利亜はそう言って首を振った。


「お前、あんまり。」


苛立った玲を遮ったのは聖夜だった。


「何か言われた?」


「・・・。何も。」