「はぁ。まったく、しょうがっ!」


玲はいいかけて膝をついてしまった。


「わりー。限界だ。」


そう言って玲は倒れた。


その後ろでもちょうど聖夜が崩れるようにして倒れた。


嵐はため息をつくと


「俺、免許ねぇんだけど、どうすっかなぁ。」


そう言った。


「嵐。」


すると聖夜は無理矢理起き上がった。


「安心しろ。すぐ来る。」


「兄さん、無理すると出血多量で死ぬぞ。」


嵐は本気で心配そうに言った。


「バカが。美利亜が死ぬまで死なねぇよ。って美利亜どうした?」


「えっ!そこに転がってって居ねぇし。」


嵐の視線の先にはパーカーと紙切れが置いてあった。


「なんだ?これ。」


嵐は紙切れを拾うと息を飲んだ。