そう言って美利亜は両手を突き出した。


なんと手錠されていた。


しかも美利亜の格好はベアトップスにミニスカート。


露出がやけに多かった。


「そうでもしないと逃げるだろう?それとも。」


朔はいきなり美利亜の両手首を片手で掴むと頭の上に持ち上げ、壁に押し付けた。


「痛い!」


「これがお望みかな?」


危険を感じた美利亜は右足で朔のみぞおちを思いきり蹴飛ばした。


「ぐえっ。」


「サイッテー。」


倒れる朔を放置し、ドアをノックした。


すると侑がドアを開け、顔を出した。


「坂田さん。」


「あれ?朔は?」


侑の場所からは朔は死角になって見えなかった。


「死んでる。」


「はいー?!」


侑は1歩部屋に入った。