財閥vs暴力団~争いに巻き込まれて~

「何が?」


朔は怪訝そうに聞いた。


「誰に渡すか。」


「はっ。そんなもん決まってんだろう?」


「俺が捕まえたから俺に決める権利はある。」


慎也は当たり前かのように言った。


「あ゛?」


朔がそう言うと慎也はポケットから水月にもらった小刀を出すと


「寝てろ。」


軽く小刀で朔の頭を叩いた。


キーンと鳴らないはずの音が鳴り、水月と美利亜、慎也以外の人たちは気を失って倒れた。


美利亜は落ちる寸前に慎也に抱き止められた。


慎也は美利亜を下ろすと


「ほら、逃げな。」


そう言って美利亜の背中を押した。


「あっありがとう。」


美利亜は戸惑いながら来た道を戻って行った。


「水月さん、この状況、何か関係あるんですよね?」