「優くん!なんで先回りしてんのぉ。」


ぼやいた美利亜と対称的に龍は笑顔で


「おっ!ナイス、優。」


そう言った。


優はそのまま美利亜を抱えあげると


「姫がいないと準備がぜんっぜん進まないから着替えておいで。」


笑顔でそう言った。


「いやぁ!廉くん、見てないで助けてよ!」


「姫のチャイナ服姿見てみたいよん。」


美利亜は涙目で涼を見ると


「涼くん。」


そう言った。


「そなたの兄に言われれば止めるが…。」


「なんでそこでお兄ちゃんが出てくるの!」


美利亜は両手で顔を覆った。


「いい加減諦めてよ、美・利・亜。」


そう言って愛梨栖は更衣室のドアを勢いよく開けた。


「今度こそ逃がさねぇからな。」