「すごかったよん!」


「やったよ。優勝だよぉ♪」


テンションの高い2人につられた美利亜は


「わ~い♪うち、がんばったよぉ。」


3人で盛り上がっていた。


それを見ていた優は


「まぁよかったんじゃない?で、龍何持ってたの?」


「あぁ、これ。使わなかったけど。」


言いながら出したのはデジカメ。


「使えねぇじゃん。」


「朝慌ててたから。」


「だからってそれはないだろ。」


「目の前にあったからいいかと思って。」


「まったく、姫みたいに使えるもの持って来いよ。」


優はそう言って美利亜を指さした。


美利亜はちょうどバックから包帯を出して涼の腕に巻いていた。


「救急セットって姫らしいな。」