愛梨栖に紹介された龍は



「なんか愛梨栖と真逆そうな性格だな。どっちかっていうと真面目系?」



そう言いながら美利亜を指差した。



愛梨栖は龍を睨みながら



「何それ。まるでアタシが不良みたいじゃん。アンタだって真逆そうなくせに!」



テーブルにバンッと手を叩きつけて言った。



「やんのか?」



龍と愛梨栖は額がくっつきそうなくらい近くで睨みあった。



すると廉が



「まぁまぁ2人とも、落ち着かないと困っちゃってるんだよん。」



固まっている美利亜を指差しながら言った。



「うわっ。ごめんね、美利亜。大丈夫?」



愛梨栖は呼びかけながら美利亜の目の前で手をヒラヒラ振った。



美利亜がハッと気がついたのと同時に携帯がなった。



「誰の?こんなときぐらいマナーにしといてよ。」



「あぁ、はいはい。すみませんねー。」



適当に返事をしながら龍は携帯を見た。



そして数秒後に携帯をしまうと



「あの2人、捕まったって。」



「あ~あ、ダメじゃん。結局助けに行かなきゃいけないの?めんどくさいなぁ。」



「だから休日はやめよっていったんだよん。」



3人で美利亜には訳の分からない話を進めていく。