「柚、緊張しすぎ」 「だ、だって…… こんな人がいるんだもん……。」 「いつもこの人数だけど……… ……って、手震えてるけど大丈夫?」 「あ、う、うん……あのその……」 「んー?」 勉強が分かんないっていうか…… なんというか………。 「勉強、ついていけるかな………。」 「なんとかなる!」 ………ごめんね。 本当はさ…… …いとこ……いとこがいたんだよ……。 ほら今だって見てる。 ほらあの傷だって。 あの雰囲気だって。 全部………楓じゃん……。