れんき*






主はその声に気づいたのか、部屋の中から物音がする


金をしまってるのか


物音が止み、襖が静かにあく


「おー親父、酒持ってきたぞっ」


主は、そう言う息子を無視し俺をジッと見ている


「………なにか?」


「お主が情報屋か」


「えぇ」


「何も見てないな?」


「何も…とは?」


沈黙が続く