「ねぇ、あなた神楽屋の場所知ってんの?」 歩くのが速い青年に遅れないように小走りになる。 「………」 「…ちょっと、聞いてる?」 「…長瀬だ」 「へ?」 「俺の名前は長瀬颯真。」 思わず足が止まる。 情報屋が…名前を… 「どうした?」 振り向いた颯真にドキッとする 「べっ…別にっ!!」 離れた距離を埋めるべく、走って颯真の元へ向かった。