「龍君!」

「何?」

龍君は中庭に一人でいた。

「ゆうが、ゆうが、
倒れたのっ!」

「は?」

「ゆう、最近すごい痩せて、
ご飯もまともに食べなかったの…!」

「それと俺は…関係ねぇ…」

「関係あるよっ!!
龍君、なんか誤解してる…」

「は?」

「あの日、ゆうは
違う人とキスしたんじゃなくて、
目のゴミをとってもらってただけって
ゆう言ってたんだよ…」

「は?」

「それにその男の人は、
彼女がいる!!」

「え…」

「龍君…
行かなきゃいけないとこ
あるよね…?」

それを聞いた途端
龍君は走り去って行った。



由花side終