霞澄の家のことや、霞澄自身のことを軽く説明すると、
さっきまでの怯えた様子を無くした希波矢は、興味を持ったみたいで目を輝かせているし、
海も興味を持ったみたいでニヤニヤ笑っている。


俺は余り嬉しくは無いのだが……
でも、不思議なことに「嫌」と言う気持ちは無い。

突然すぎて、混乱していたり驚いたりしたが、拒絶はしていない。

なぜだろう…


普通なら、ここで「ふざけるな!聞いてないぞ!」とか「絶対認めないからな!」とか言うところなのに、俺はすんなりとはいかないが、受け止めてはいる。


それは、やはり相手が霞澄だからか…?


海と希波矢が帰ってからも、落ち着かず、ベッドに寝転びながらこれからのことを考えていたが、いつの間にか眠ってしまっていた。

とりあえず、今日は特別、疲れた日だった…