「うまっ!!マジうま!!!!」 チョコレートケーキを頬張る希波矢が、大きな声で『うまい』を連発している。 その気持ちも十分にわかる。 霞澄のケーキは、店に並んでいてもおかしくないくらいうまかった。 表情が柔らかい霞澄はどこか安心したようで、どこか嬉しそうな雰囲気を出していた。