霞澄はキョロキョロし、辺りを見回した後、ため息を吐いた。 霞澄のため息は鼻から抜ける。 無表情の中に微かな呆れを含ませた顔でそのため息を吐かれると、本当に自分がダメな奴に思えてくる。 霞澄は手に持っている紙を見て、またため息を吐き、ホールを静かに歩いて来た。 その間ずっと、ホールにいる全ての人間の視線を受けているのに、霞澄は素知らぬ顔で進んで来る。