「霞澄…?」 目を見開いた維十の顔は、互いの息が互いの顔にかかるほどに近い距離。 目に溜めた涙に気づかれたく無くて、目をきつく閉じた。 そんなの逆効果で、溜まった涙が頬を伝うのを感じ、それを拭う男の人のしっかりとした、綺麗な指がやけに安心した。 「霞澄…俺、で、いいのか…?」 「?」 泣きそうな声に目を開けると、維十の不安げな顔が目の前にあった。 維十の大きな手は私の頬を包み、維十の額は私の額と重なった。 「俺、霞澄が好きだ。」