君は“えむ”彼氏!?



「離してよ!!」

「離さない」

「…っ…!帝なんか、ただの変態じゃん!女なら誰でもいいんでしょ!?」


だから、なんでコイツはそんなこと言うのかな。


「誰でもいいわけねぇだろ。玲香じゃなきゃヤダよ、俺は」

「え…?」

「キスもエッチも玲香じゃなきゃ無理」

「キャアアアアアアア!!!」

「ゴハアッ!!」


玲香の拳がキマり、目の前に星がチカチカ飛んだ。
あ、ほんとに出るのね。星って。


「…ってぇ」


地面に倒れた俺を玲香が見下ろす。


「あああああんたほんとに最悪!!ド変態!!」

「まあ変態なところは否定できない。男はみんな変態だからな」

「少しは反省しろばかぁ!!」




ふとあの日を思い出す。
こんな状況だったな、そういえば。




「……まだ俺が、お前に告白した理由言ってなかったな」




玲香は怒りと恥ずかしさで赤く染めた顔に少しが疑問を浮かべ、首を傾げた。

「え?理由は聞いたよ」

「まさかほんとに『俺のこと殴ったから』が理由だと思ってないよな?」

「あ、『帝のこと殴ったから』じゃないの?」

「……ちげぇよ」

「だってあたしのパンチに惚れたとか言ってたじゃん」

「それはただ単に省略しただけだ」


チョイチョイと手招きする。


「こっち来い。もっと近づけ」