帝の席に走り寄ると、なぜか不機嫌そうにこちらを睨んできた。
「……おはよ」
「お、おはよう……なに?あたしなんか悪いことした?」
「悠斗となに内緒話してんだよ。楽しそうに」
「はい!?別に楽しそうにしてないから!」
「あっそ」
ムカッ!
なにこいつ!!
あたしは正直に話してるのに!
「あー……腹減った」
「朝ご飯食べてないの?」
「朝ってなんか食欲ないじゃん。けど学校着くと腹減るんだよなぁ」
グッと伸びをして帝は言った。
「玲香、ちょっとパン買ってこいよ」
はあああああ!!?
「なんであたしが!?『パン買うからついてこいよ』なら百歩譲って一緒に行ってあげるけど!!なにその言い草!!」
「チッ。朝っぱらからうるせぇなぁ。金はやるよ」
「うるさい!!」
「……はあ?」
「なんであんたはそんなに自分勝手なの!?お金の問題じゃないでしょ!この自己中男……」
と、そこまで言った時。
なぜか視界の片隅に悠斗の姿があった。
両手で必死に『×』をつくっている。
……?
どういう意味?
目の前の帝に視線を戻した。
……なんか、様子がおかしい。
