「妃芽ってさぁ、結構好きになる人多いのに意外にモテる人とかのこと知らないよね(笑)」

「いや!…だって…好きになったらその人しか見えないんだもん……」

「へぇー、妃芽ってそういう人なんだぁ♪かわいいね(笑)」

えっ!?誰!?

と思って振り返ってみると、

……爽先輩がいた。

「先輩…!なんでいるんですか!?」

「何って…ご飯食いに?」

あっ、そっか(汗)

なんか百合、口開いたままだしっ!!

「隣いい?妃芽に話しにきたんだよね。探し回っちゃたよ。」

先輩はパンを食べながらしゃべる。

「あっ、そうなんですか、すみません。話って…?」

「今日、軽音部でカラオケいくんだよ、そんで妃芽も来れない?」

開いていた百合の口が更に開く。

「いいですけど、迷惑じゃないですか…?」

「あー大丈夫大丈夫。それに『友達』を遊びに誘うのは変じゃないでしょ?」

じゃあ、放課後迎えに行くからまたね。

と言われて先輩は行ってしまった。