目が覚めたのは夕暮れ時だった
ホテルのバルコニーを大きな夕陽が オレンジ色に染めていた
私と先輩は同じ部屋 ベッドから起きて彼女の姿を探した 
シャワー室 トイレ 冷蔵庫 こんな所にいるわけない 
何の心理 わかってて開けてみてしまう行動
彼女の姿はどこのもない

ベランダの外 日が落ちていく海辺
波間にキラキラ オレンジの夕日が眩しく見えた
見覚えのある小さなふたつのシルエット 

向き合い やがてその影はひとつに重なった