男嫌いのプリンセス




だからきっと、このお客達も戸惑うはずだ




「これ、名前だけで美味しそうなのかも分からないね…」


「注文もどうやってするんだろう…」




ほら



もう戸惑い始めてる




俺はその様子を見てから、みりいのレストランに戻っていった




みりいのレストランは順調そうだった



丁度できた料理が運ばれてくる頃で、料理のいいにおいが店の中を漂っていた



「美味しそう!!」


「ママー!はやくたべよー!」


「そうだね、食べようね」




すでに料理が運ばれてきたお客は食べ始めた



俺が辺りを見回すと、まだ料理が運ばれてもいないのに、お客はなんだか楽しそうに笑っている



……なんでだ?