男嫌いのプリンセス




……いないなぁ



辺りを見渡しても、探し求めている人物は見当たらない



まだ来てないのかな…



そう思って、ため息をついたとき



バッと後ろから誰かに目隠しをされた



「ひゃあっ!?」


誰誰誰!?



…ん?



冷静になってみると、私を目隠ししているこの手の感触に覚えがあった




この手は……




「海、都…?」




私がそう呟いた時、目隠ししている手は離れた


それと同時に振り返ると



「正解。よくわかったな」




私に笑顔を向ける海都の姿があった