男嫌いのプリンセス




段々近づいてくる男子に、私の体が震え出す




や、やっぱり

私、海都じゃないとっ…




「みりいちゃん♪」

「みりいちゃーん♪」




もう少しで、私に触れるかというところで




ガラ…



と、背後の扉が開いて





「……あれ、みりい?もう来てたのか?」





どこかに行っていたのであろう海都がいた




「か、海都ーっ…」


「っ…!…みりい?どうした?」





私は海都に抱きついた



その瞬間わフワッと優しく香る、海都の匂い




あぁ……


すごく、安心する……