やばいな。
あんまり長居しちゃ日向に迷惑だ。

「う、うん。じゃぁ…」

オレが行こうとしてると

フラッ…

日向が倒れかけた。

「あぶなっ…!」

パシッ

腕を掴み日向の体勢を戻すオレ

「ごめん、日向。ちょっと上がらしてもらうよ」

「え…?」

オレは小さい日向をひょいと抱き上げた。

これはいわゆるお姫様だっこだ。

「ちょ…はなして…!」

フラフラなくせになにいってんだよ…。

日向を無視してオレは2階に上がった。

「部屋、朝日の部屋の向かいだっけ?」

「…うん」

日向は反論するのも辛いのか
おとなしくなった。

ガチャ…